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現場のご紹介

2022年夏に高松市某現場にて低空頭(GL+8500)での回転圧入杭(NSエコパイル)の施工が完了しました。
設計段階ではすべて3点式杭打機によるPHC杭の施工でしたが、上空制限があるため施工できない箇所がありました。
そこで、低空頭に対応できるNSエコパイルを提案させていただき、設計協力させていただきました。

また、施工箇所に障害物が確認されましたのでエコパイルを施工する同一機種のRT-120SLを使用し障害物除去工事も行いました。
同じく低空頭での施工となりましたので低空頭用特殊ハンマーグラブ(SKV-12)を使用しました。
(当社のRT-120SLは場所打コンクリート杭工事・障害物除去工事・NSエコパイルの施工可能な機種として保有しています。)

現場の様子

使用機械

TK550GSB

薬液注入工法
TK550Gのショートブーム仕様となります。
専用の補助シーブ形状となり、低空頭での施工が可能となりました。

RT-120SL

薬液注入工法
低空頭対応 全回転チュービング装置

障害撤去対応径
φ800~φ1200

NSエコパイル対応径
φ400~φ700

SKV-12

低空頭対応ハンマーグラブ


対応径
φ1200

使用材料

薬液注入工法
軸径φ600
羽根径φ900(1.5倍径)
L=27.0m(3m×9本)
ヤットコ用捨て杭(2m×2本)
施工長 L=31.0m

機械高さを加味すると1本あたりの杭長が最大3mとなります。
設計杭長が27mとなりますので3m×9本を1SETとしました。

NSエコパイルとは?

日本の主要都市のほとんどは河川下流の沖積層平野部に発達しています。沖積層は、軟弱地盤であることが多く、高層建築や高速道路などを建設する際には、強固な地盤に到達する杭によって構造物を支持する必要があります。 従来の杭施工法においては、泥水・残土などの産業廃棄物や、騒音・振動などが環境的、社会的に大きな問題となりつつあります。日鉄建材の「NSエコパイル」は、それら既存の杭工法の問題点を解決すると共に、高支持力、高耐震性、低コスト、短工期を実現する次世代の杭工法です。
「NSエコパイル」とは、鋼管の先端に螺旋状の羽根を溶接した鋼管杭です。施工に当たっては、全旋回機等で鋼管を回転圧入します。その際、先端羽根のくさび効果で推進力を発揮することにより、スムーズな貫入が可能となります。
NSエコパイルは「回転圧入工法」のため、杭自身がエネルギーロスが少なくなる、円の中心を回転軸として回転するようになります。かつ開端杭であることから、ある程度土砂を管内に進入させながらの施工となるので、施工時の先端の受ける抵抗は閉端杭に比べ小さくなります。そのためNSエコパイルは深度方向への直進性に優れています。
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